いまだに未解決の連続殺人事件を追った映画「ゾディアック」
監督にデビット・フィンチャー、主演にはロバート・ダウニージュニア、マーク・ラファロなど
アヴェンジャーズシリーズに出演した俳優たちの競演も見ものですね。
映画「ゾディアック」予告
監督:デビット・フィンチャー
出演: ジェイク・ジレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニー・Jr
映画「ゾディアック」あらすじ
「俺は人を殺すのが好きだ」
全米史上初の劇場型連続殺人事件。奇妙な暗合で世界を挑発した犯人はゾディアックと名乗った。アメリカ犯罪史上、これほどまでに人々を震撼させ、そしてこれほどまでに人をひきつけた犯人はいない。新聞社に送りつけられた犯行声明、新聞の一面に掲載させ、読者の目を釘付けにした暗号文。誰もがゾディアックの発するメッセージに吸い寄せられ、犯行予告に怯え、そして謎解きに熱中した……。
引用先 ciatar
映画「ゾディアック」感想
まず、この事件は本当にあった事件です。
概要
1968年から1974年にかけて、カリフォルニア州サンフランシスコ市内で若いカップルを中心に少なくとも5名が殺害された。犯行後に警察やマスコミへ多量の犯行声明文を送りつけたことから、「劇場型犯罪」の一つとして有名である。アメリカでも特に有名な未解決殺人事件として知られ、現在に至るまで真犯人についての証言や主張が多く寄せられている。1986年、ロバート・グレイスミスが事件について独自の調査を行った『Zodiac』という本を出版した。彼はサンフランシスコ・クロニクル(犯行声明文が送られた新聞社の一つ)に風刺漫画家として在籍しているときに、事件に遭遇し、関心を持っていたためである。
一連の事件
1968年12月20日 - 17歳男性と16歳女性の未成年カップルが、サンフランシスコ近郊のベニシアにあるハーマン湖(Lake Herman Road)で射殺された。
1969年7月4日 - 19歳男性と22歳女性がヴァレーホの駐車場(the parking lot of Blue Rock Springs Park)で銃撃され、男性は瀕死の重傷を負い、女性は搬送先の病院で死亡した。翌5日、ヴァレーホ市警に男性の声で「前述の2件とそれ以前に行われた殺人、そのいずれも自分が実行した」と、犯人しか知り得ない情報を含む電話がかかって来た。その後すぐに指定した場所に駆けつけると、被害者である2人が発見された。また翌月にかけて、ゾディアックを称する人物からサンフランシスコ湾域警察、『タイムズ・ヘラルド』とサンフランシスコの2紙、著名人らへ一部暗号化されたものを含み多量の手紙が送付された。
8月8日 - カリフォルニアの高校教師とその妻が、新聞社に送られてきた408個の記号からなるいわゆる「408暗号文」の解読に成功。「森で動物を殺すよりも遥かに楽しいので、人間を殺すのが好きだ」などと書かれていた。
9月27日 - 20歳男性と22歳女性のカップルが、ベリエッサ(Berryessa)湖畔で覆面の男にナイフで襲われる。ナパ警察はゾディアックからの電話を受けて新たな犠牲者カップルを発見し、男性は生存するも女性は同月29日に死亡した。
10月11日 - 29歳のタクシー運転手が、サンフランシスコ近郊のプレシディオハイツ(the Presidio Heights)で射殺され、財布を奪われた。10日後、ゾディアックは運転手の血が付いたシャツ断片を地元新聞社へ送り、警察署へ電話、「弁護に就いてくれるなら自首する」と名指しで伝え「テレビ番組で電話出演する」旨の発言をした。その後、テレビ番組で指名された弁護士出演のもと、ゾディアックからの連絡を待ち、本人と思われる人物から電話が実際にかかって来たものの、結局ゾディアックが自首することはなかった。
1974年 - ゾディアックから「今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと「何かすさまじいこと」をやる」と記された2通の手紙がサンフランシスコ市警察へ届くも、新たな殺人事件は発生せず、これを最後にゾディアックからの連絡が途絶する。
1978年4月24日 - 新聞社などへ「自分は復活した」と、ゾディアックを称する人物からの手紙が送付される。しかし、ここでも新たな事件は発生しなかったため、模倣者による悪戯と見られている。
1981年 - 連続殺人容疑者が逮捕され、ゾディアック事件も彼の仕業と目されるが、手口や物証に食い違いが多く別人と判明する。
2020年12月 - オーストラリアの暗号解読者、アメリカの数学者及びベルギーのプログラマーからなるアマチュアの暗号解読チームが、自分たちで開発した暗号解読プログラムを使い、340個の記号からなる、いわゆる「340暗号文」の解読に成功した。解読された暗号には「私を捕まえるのを大いに楽しんでほしい」「テレビ番組に電話したのは私ではない」「ガス室は怖くない。より早く私を天国に送ってくれるから」などと記されていた。なお、「408暗号文」と同様、「340暗号文」においても、パラダイスの綴りをPARADICE(正しくはPARADISE)と間違えている。連邦捜査局は「340暗号文」の解読が事実であることを認めたが、今回の解読がゾディアック事件の犯人の手がかりになることはないとの見解を示した。
引用先 wikipedia
1968年~1974年にかけての連続殺人事件。
それを追う警察、報道関係者。犯人からの声明文など、翻弄されながら調査していくが捜査は難航する。
1986年に、ロバートグレイスミ独自調査をまとめた本を出版。そこで映画も終わります。
事件が未解決なので、映画自体もすっきり終わりません。
犯人に近づいたようなそうでないような。いったい、なぜ、犯行は行われたのか?
本人でしかわからないままの事件です。
監督が、「セブン」などのデビットフィンチャーなので、映画全体に流れるなんともいえない雰囲気は
この映画のテイストにマッチしていると思います。
重く、暗く、何か起こりそうな雰囲気。
実際の事件は、単一半ではなく、複数犯との意見もあるようですが実際のところはわかりません。
映画の主体は、ゾディアックではなく、ゾディアックを追う人々が主体です。
翻弄され、あきらめ、恐怖にさいなまれる。
そんな、心境を描いた作品ですね。
まとめ
なかなかに、重い映画なので再度見たいとは思わなかったのが本音。
しかし、ゾディアック事件を知るに十分な映画です。
デビットフィンチャーファンならおすすめします。
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