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本のサービスがあるんですが、その中に「運転者」という本がありました。
これが、なかなか面白い本だったので紹介します。
運転者
2005年『賢者の書』(ディスカヴァー)にてデビューした喜多川 泰さんが書かれた作品です。
生き方、考え方など人生を見つめなおす著書を多く書かれています。
今回の「運転者」は「運」の話。
ツキともいえるかもしれません。
「運」や「ツキ」ってその人が持ってるもの、と思いやすいんですが
貯めるものであって「運がいい時」はその貯めたものを使っているとしたら。
ポイントをためて、使う感覚と考えるとわかりやすいかもしれません。
じゃあどうやってポイントを溜めるのか?
「上機嫌」でいることなんです。
笑って、笑顔で人と接する。
声をかける、良いところは褒める。
そうやって、人の役に少しでも立つことでポイントはたまるそうです。
それを続けているから、「運」がよくなっていく。
「自分にはなんでこんなことばっかり起こるんだよ!」
って思うこと、多いかもしれません。
でも、それってポイントがたまってるのかもしれません。
この作品には、不思議なタクシードライバーが出てきます。
主人公を乗せていろんなとこへ連れていきます。
そこでドライバーは言うんです。
「上機嫌でいないとだめですよ」
そう言って主人公をある場所で降ろします。
でも、何もいいことなんて起こらない。上機嫌のふりをしてた主人公でしたが
結局は、また元の不愛想で「つまらない」状態に戻ってしまう。
そんな主人公にドライバーは言います。
「あなたが上機嫌だったら、あの人と話をすることになりそこからいろんなことが広がったのに」
そうなんですよね。
何があるかなんてわからないんです。
でも、不機嫌の目で見てるから気づかない。
この「上機嫌」でいるって言うのは大事だと思います。
ブスッとしてる人に話しかけようなんて思わないですもんね。
それだけで、運やツキは逃げてしまってるんです。
今起こってることも、必ず次の何かに繋がっています。
今この時点ではそれはわかりません。
でも、「あの時が分岐点だったんだな」なんて思う日が来るんです。
今振り返ってみても、そんなときがありませんでしたか?
不愛想や不機嫌でいるとその分岐点を見過ごしてしまうんです。
だから、上機嫌でいること。
そうすれば、見過ごさずに済むんですね。
なかなか、楽しい学びでした。
なにかピンときたら読んでみてはどうでしょうか
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