女子高生と凶悪な殺人鬼の肉体が入れ替わってしまうという、
ボディスワップ映画である「ザ・スイッチ」
久しぶりに、面白いホラー映画でした。
映画『ザ・スイッチ』予告
原題:FREAKY
監督:クリストファー・ランドン
出演: ヴィンス・ヴォーン, キャスリン・ニュートン, アラン・ラック, ケイティ・フィナーラン, デイナ・ドゥロリ
あらすじ
この入れ替わり、最悪がすぎる
「私の身体返して」
ミリーは、片思い中の同級生にも認識されない地味な高校生。
親友たちと普通の学校生活を送っていたが、ある13日の金曜日、連続殺人鬼“ブッチャー"に襲われ謎の短剣で刺されてしまう。
間一髪、命は取り留めたミリーだが、次の朝目覚めるとミリーとブッチャーの身体が入れ替わっていた。
女子高生姿のブッチャーが虐殺計画を進めるなか、中年男姿のミリーは24時間以内に身体を取り戻さないと一生元の姿に戻れないことを知り…。引用先 Amazon
肉体が入れ替わるという映画は、今までもいろいろあります。
『フリーキー・フライデー』、『フェイス/オフ』なんかそうですね。
日本映画でも『転校生』、『君の名は。』などが有名です。
今回の『ザ・スイッチ』も入れ替わり映画ですが、面白いのは、殺人鬼の中年男と女子高生という、
なんとも絶妙なキャラの入れ替わり設定だと思います。
この設定、メチャクチャ面白そうなんですが、下手をすると、失敗すると、この入れ替わりは
とんでもなくつまんない映画にもなりかねません。
しかし、ちょっと気弱で自分に自信が持てないミリーと凶悪な殺人鬼で強靭な肉体を持つ
ザ・ブッチャーという両極端な体の入れ替わりが非常にうまく料理されています。
犠牲者は結構残虐に殺されたりするんですが、ミリーをいじめていた人たちだとか、ミリーに
悪さをしようとする人たちもいて、なにかスッキリ感もあったりします(笑)
体が入れ替わることで、ミリーになった殺人鬼は力が弱く、ブッチャーになったミリーは力が強い
ことで、ミリーはちょっと強くなった自分に自信を持ってきたりと青春ムービーな要素もあります。
ブッチャーになったミリーが最高に面白かったです。
体格のいい、ブッチャーが弱音を吐いたり、キャーキャー言いながら相手をやっつけたり
と非常に笑わせてくれます。仲間に認識してもらうまでの掛け合いなんかも最高です。
ミリーになった殺人鬼も、顔つきが変わりカッコイイ容姿になってしまうのもいいですね。
入れ替わってから、それを自分と周りが認知していき、そこから元に戻るためへと物語は
フルスロットルで突き進んでいきます。
また、ブッチャーになったミリーとブッカーとのロマンスも笑えますね。
スピード感もあって、あっと言う間の1時間40分です。
なんとも二人の役者さんがうまいです。
続編ないのかな?楽しみですけどね。
プロデューサーは、「パラノーマル・アクティビティ」「ヴィジット」などをてがけたジェイソン・ブラム。
「透明人間」や「ハッピー・デス・デイ」などを制作するブラムハウスなので勢いがあります。
映画には「ハロウィン」とか「13日の金曜日」のオマージュシーンもあるのでホラーファンは更に楽しめます。
おすすめです。