【映画】なんとも不気味で何かが起こりそうな雰囲気満載のブラジル映画「バクラウ 地図から消された村」が狂っている

映画
記事内に広告が含まれています。
Pocket

ブラジルの新鋭クレベール・メンドンサ・フィリオ監督

の異色の最新作『バクラウ 地図から消された村』

何とも言えない村の雰囲気。

もうこれ、やばいですよ。

 

衝撃映像




 

『バクラウ 地図から消された村』予告

あらすじ

村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。
しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。
村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。
めったに現れないはずの他所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。
引用先 公式サイト

UFO、悪徳市長、狙われる水、怪しげな薬、長老の死、一家惨殺、

殺人部隊、不吉な訪問者・・・

ポスターに書かれている通り、なんとも不穏で怪しげな雰囲気満載の映画。

もう、どうなっていくの?何があるの?

って思いっぱなしの2時間です。

 

次につながる怪しげな伏線の張り方が秀逸。

さすが、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞、

シッチェス・カタロニア国際映画祭でも監督賞を含む3冠を達成した映画。

そのストーリーの展開が面白い。

村の長老・カルメリータが亡くなったことをきっかけに故郷の村バクラウに戻ってきたテレサ。

このテレサを主軸に映画は展開されるかと思いきや・・・

いつの間にか、主題が入れ替わり、まったく思いもしない展開へと進んでいきます。

 

近代化された現代に取り残された村「バクラウ」

怪しい薬や賞味期限切れの食べ物などを分け合う、少し古めかしい建物に住む人々、

走り回る子供、皆で送り出すお葬式。

昔のままの姿の村、そこを取り込もうとする現代の意地汚い政治家。

ブラジルの格差を垣間見るような気がします。

 

ここからはネタバレとかもあるかもなの、映画見る方は要注意で。

 

 

村の長老カルメリータがなくなったことで、村に帰ってくるテレサ。

村は昔の状態のままで、水不足に苦しんでいる状況。

長老のお葬式では、棺を運びながら、みんなで歌いながら行進。

村を支えたリーダーの死を嘆き、別れを済ませます。

このあたり、「ミッドサマー」に相通じる不気味さを演出していきます。

 

もうね、この村に何かあるんじゃないの??って思うんですよ。

危なくて怪しい女医、昔に恐ろしいほどの事件を起こしている男、

みんなで飲んでいる怪しい薬。

でもこの辺りは、特に説明がない。

だから余計不気味。

 

しかも、物語中盤から、滅多に訪れない白人の訪問者が村に来てからの展開は

想像とは全く違うもの。これは、村が白人に侵略されていくことを描いているとも

いわれています。

資本主義の限界がきてるのかな。あまりに格差がつきすぎて変えようとする

動きが実際あるのかもしれません。

(違う次元ではグレートリセットなんて怪しげな動きもありますが・・・)

 

中盤からラストまでの展開は目が離せません。

ちょっとグロもあるので要注意。

最後までどうなる?どうなってる?と思いながら見るのがよし。

久しぶりに面白くて勢いのある映画でした。

 

「バクラウ 地図から消された村」レビュー、評価

架空の村・バクラウ。
長老の女性が死んで、お葬式のためにテレサが村に戻ったところからこの物語は始まる。
てっきり彼女が主役なのかと思ったらそういうことではなかった。主役は特にいない。
敢えていうなら、主役は村人全員だろう。

UFOのようなドローンが上空を飛ぶ。
グーグルマップで村を検索すると村が消えていてみつからない。
水の給水車には銃弾が打ち込まれ派手な服を 着た二人組のバイク乗りが村にやってくる。
これから何が起こるのか、不穏な空気に見ているこちら側も緊張する。
謎の裸族の夫婦と裸族の爺さん何故彼らは服を着ないのだ?
ボカシも入れられずにぶらぶらとするイチモツには唖然(笑)
意味不明な描写と説明不足もあり、理解に苦しむところもあるが
ブラジルの抱える問題を見た気がする。
持てる者とそうでないものの格差と対立。
でもこの村人の団結は半端なく凄かった。

面白いのか、面白くないのか、ちょっと良くわからない微妙な感覚にはなるが一見の価値はあると思う。

映画とは文化だと、つくづく思う。価値観がモロに反映される。
バクラウ。すごく面白かった。
でも、不思議なシーンが多々あった。我々の価値観からすれば不要なシーンが山盛り。しかし、それがなんとも言えない味となって映画全体の雰囲気をつくっている。
ストーリーとしては、絶対面白い素材。おそらく、近々ハリウッドがこの映画のリメイクを作るんじゃないでしょうか?
なんとも不思議だけど、いつの間にか引き込まれる映画でした。

なんとも不気味な雰囲気
なにがおこるかわからない展開
どうなるかわからない状況で最後までつきぬけていく

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました